完本　福島第一原発メルトダウンまでの五十年　

「完本　福島第一原発メルトダウンまでの50年　「第二の敗戦」への二十五時間」を読みました。

もう凄かったです。凄い本でした。

当時の責任者たち政治家、官僚、首長、そして専門家の方々にインタビューをしまくった貴重な本です。

あの時どうしてこうなった？これができなかった？という疑問が
いろんな人に会って話を聞くうちに当時の状況などが分かり
整合性があってきて、ミステリーの謎解きのようにドキドキしながら読めました。

責任重大すぎてドキドキします。
作者の鋭い洞察と質問力が光っています。

最後まで読むと泣きたくなりました。
誰が悪いなんて問題じゃなくて日本の組織機構の問題なのではないかと
みんな真面目で一所懸命に自分たちの役割を全うしようとしていたのです。

今もそうなのです。

それで自分のポジション以上の事が全然知らない、思いもよらない。

トホホ・・・

また原発事故が起こったら福島の教訓を生かせず二の舞です。

もう福島原発事故以前には戻れない。

ドンヨリ・・・・

いや、しかし、凄い本でした。圧倒されます。
筆者の烏賀陽弘道さんに書いて発表してくれた事を感謝します。
販売してくれた悠人書院さんにも感謝します。