主婦をしながら漫画・イラスト制作してます。常夏さわやのブログ

鳥山明先生の画集を買いました

 
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常夏さわや(tokonatsu sawaya) 1981年神戸市生まれ 現在埼玉県川口市で夫と二人暮らし。  まんが、イラストの受注製作をしています。

つい先日、夫と思い出し話をしていて

「炊飯器に魔王を封印する」という話が出てきました。

それ、なんだっけ?って

ドラゴンボールだピッコロ大魔王だ!と
ドラゴンボールって面白かったんだな〜と思い出しました。

そして最近絵柄に迷いのある私は
あのポップで見事にデフォルメの効いた絵をしっかり見たいと思いました。

そんなわけで画集を買いました。

まずこの表紙の絵が好きです。
カッコいい!乗馬するみたいに恐竜に乗って
この角度でこの躍動感!描くのが難しい絵なのにとっても自然。
すごくいい絵です。
これだけでも欲しくなります。

ヨドバシ・ドット・コムで1623円。送料無料。
新品で2018年に発行された第27版です。
初版は1990年なのにすごいですね。

巻頭に村上龍先生の言葉が載っているのですが
「才能とは技術である」
「技術ある人がイメージを持てるのである」と
グサグサ来ることを書いてあるのですが、この画集を見ていると
そうだな~って思えてしまいます。

ドラゴンボールだけじゃなくて他の作品の絵も収録されています。
とってもとっても懐かしいです。
時代を感じると言うか、鳥山先生自身が時代でした。
ドラクエの絵とか、私が十代の時にあちこちで見かけました。
あの頃は、食傷気味であまり好きではありませんでした。
「もうええっちゅうに」って思ってました。
10代の時は私は
「漫画で読む古典」とか「お~い龍馬」など日本史的なものにハマっていて
鳥山先生の世界観にハマれませんでした。
しかし、いまになってみて
この個性豊かで精密かつ大胆で元気の良い画風や
「炊飯器に大魔王を封印する」とか
すごい面白いアイデア満載の世界観に驚愕します。

この画集に収録された絵は思っていた以上にポップでした。
アナログでペンで描いていたんだな~って
達者さがすごく伝わってきます。上手い人のこういうの好き。
デジタルのように綺麗すぎないのが魅力的。

デジタルでもないのに色違いのバリエーションカットとか有って
描いてて楽しかったんだろうな~などと思います。
描いてて楽しい絵は見る人も「ずっとここに居たい」とか思ってしまう
心地良さがあります。

画集には「Dr.スランプアラレちゃん」の絵も収録されています。
アラレちゃん、かわいいな~~。
鳥山先生の絵は子どもがめっちゃ自然体でかわいい。

この写真の左ページの「ぼくのといれっとぺいぱー」は
絵本調の漫画でめっちゃ面白いです。
ヤマもオチもあるバッチリなストーリー漫画です。
画集にこんなカラー漫画が載っているのが漫画家だな~と思うし
すごいサービス精神だと思います。

巻末にはインタビューやノートの落書きも載っています。
鳥山先生はあまり資料見ずに描くとか・・・
正確に書くのがしんどいからデフォルメしちゃうとか
一般人が真似してはいけない事を仰ってます。
また、デズニーの101匹ワンちゃんに衝撃を受けて模写をしまくったとか。
デズニーからデフォルメを学んだのか~納得。
目の描き方とか、ちょっとエキゾチックさを感じていました。
動物が好きで動物図鑑を見まくっていたとか
バイクも好きで仕事部屋に2台のバイクを置いているとか
なるほど~~~って思います。

鳥山先生と秋本治先生の対談も載っていて
キャラクターは作ろうと思って作ると難しく、偶然できたものがけっこういい。とか
漫画家志望の人に好きな漫画のキャラクターの模写をすることを奨めています。
やっぱり漫画はキャラなのね。と思います。
ただ単なるイラストレーションだと誰でもない
見た目のいい女の子とか男の人とかになるのでしょうが
漫画の表紙絵などの表紙絵は知ってる人がいるって感じで親しみが濃い。
キャラ同士の喋り声が聞こえてきそうです。
この画集ちょっと豪華過ぎるです。
2000円以下なのが信じられないお買い得な画集だと思います。
買ってよかったと思います\(^o^)/

 

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常夏さわや(tokonatsu sawaya) 1981年神戸市生まれ 現在埼玉県川口市で夫と二人暮らし。  まんが、イラストの受注製作をしています。

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