主婦をしながら漫画・イラスト制作してます。常夏さわやのブログ

東京オリンピックの開会式を見た感想

 
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常夏さわや(tokonatsu sawaya) 1981年神戸市生まれ 現在埼玉県川口市で夫と二人暮らし。  まんが、イラストの受注製作をしています。

東京オリンピックの開会式を最初から最後まで家のTVで見ました。
これまでゴタゴタがいっぱい有ったので「見ない」って言う人も多いですが
私はあえて日本人として見届けなければ!と思っていました。
中身は空っぽになるんじゃないかしらって思っていたんですが
ちゃんとしてました。音楽も演出もありました。
見るものを飽きさせず楽しませてくれました。

上の人がダメでも下の人が頑張ってなんとかしてなんとかなる国。
現場の人達は何があっても諦めないで準備してきたんだな、と
真面目さに感動してしまいました。でも心揺れます。
開会式の中で医療従事者を讃えている場面もありましたが
ホントに現場の大変さが分かっていたらオリンピックしないでしょ~って。
各国選手団も世界的パンデミックの中
我が身の危険を省みず大勢やってきてくれて感動しそうになったんですが
開催国で感染爆発が起こってもいいと思っている人が来ているんだな、とも思いました。
空席ばかりの観客席と選手団のマスクが異様で、妖しい美しさがありました。
今ここでしかありえない不思議な光景です。

世界的に笑えない状況で押し切った祭典は
楽しく笑えるように頑張っていたと思います。
現場の努力はすごいです。

選手入場はかなり楽しく見させてもらいました。
特にラテン人のテンションの高さは見ているこちらも楽しくなりました。
衣装に桜をあしらったり和服っぽい形にしたりしている国々がありましたが
それより自国文化をアピールしてる方が魅力的に見えました。

主催者側のご挨拶は、セレモニーって感じがしました。
TV消そうかなって思ったのですが消さないで良かったです。
挨拶後のパフォーマンスがすごく良かったです。

夜空にドローンで描いたエンブレムや地球は見事でした。
パントマイムによるピトグラフ紹介。これはもう最高でした。
漫画チックな可愛さと面白さが小林賢太郎氏のセンスだ~~~!!
って嬉しくなりました。

歌舞伎とジャズピアノの組み合わせも良かったです。
聖火ランナーにヨボヨボの長嶋茂雄氏が出てきたのは
「老醜」って感じがして嫌でしたが
最終ランナーが大阪なおみ氏だったのは良かったです。
主催者も色々考えたんだろうな~って思いました。

聖火台が機械仕掛けで玉が開くとは驚きました。
開いた玉の形が炎みたいでステキでした。

最後まで引き込まれて見てしまい
これは他のオリンピックの開会式に引けを取らないって思ったんですが

リオオリンピックの開会式にあったような感動がなかったな、と
リオの開会式では
原住民が熱帯雨林で暮らしていたとこへ白人が上陸してきて
黒人奴隷が苦役していた時代が長くあり
アラブ商人が来て華僑が来て日本人移民が来てって
パフォーマンスで歴史の流れを見せてくれました。
私のような何も知らない外国人にはすごく印象的でした。

リオが素晴らしかったのであって
比べてはいけないのかもしれませんが

今回の東京の開会式は、
江戸時代の職人とか歌舞伎は出てきてましたがあれは「文化」ですよね
「歴史」といえるような流れを描いていなかった。
文化はあるけど歴史のない国になってしまっています。
これに気づいて(ノ∀`)アチャーって思いました。
私達はどこから来てどこへ行くのでしょう?
「多様性と調和」ってテーマを何回も言っていましたが
国際社会のトレンドに合わせて自分にないものをテーマに掲げて
それっぽいことをしようとしてる。
漫画とゲームを世界に誇っているのにちょっと残念です。
2021年東京オリンピックの開会式は
絵がうまいだけのストーリーレス漫画のようだと思いました。
4年後に外国人が覚えているのはパフォーマンスではなく
観客の居ない客席と選手団のマスクの方でしょう。

 

 

 

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常夏さわや(tokonatsu sawaya) 1981年神戸市生まれ 現在埼玉県川口市で夫と二人暮らし。  まんが、イラストの受注製作をしています。

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