映画「ルックバック」を見た感想
「ルックバック」は「チェンソーマン」が終わって間も無くの頃、ウェブで読みました。
人気があるのも映画になるのも納得の素晴らしい作品だと思います。
セリフが少なくて繊細な絵で伝える所が実に映画向きだと思います。
これは映画を見たい。見なきゃ。と
9月23日に夫と2人で見に行きました。
※この先はネタバレします。引き返すなら今です。
藤野ちゃんが京本の絵を初めて見た辺りから
もう目にジワジワ涙が滲んできました。そして最後までメソメソ泣いていました。こんな涙は初めてです。
懐かしいやら羨ましいやら
私は2人のようには頑張れなかったけれども絵が好きで友達ができて世界が広がっていく感じが「うん、うん、いいよね」って感じがします。
2人のことを「いいぞいいぞ!」って応援したくなってたり、私も年をとって、子供はいないけれど親目線になってしまったり
全然出てこない京本の母の立場になって「藤野ちゃんありがとう〜‼︎」とか思ったり。
藤野ちゃんが頼もしくてカッコよくて眩しいです。もう惚れ惚れします。京本はかわいい。藤野ちゃんに惚れ込んでいるからかわいいのかも。
恋のような友情の物語って好きです。
京本が藤野と離れて美大へ行く決意をしたのは、すごく成長したんだなって。エライエライと思いながらも成長したら別れることになるんだなって…
私はいい感じに原作を忘れていて、京本が死ぬなんて!と新鮮に驚きました。
この漫画の凄いところはそこからなのに。
ただ単にキャラが死んでストレートに時が流れるんじゃなくて、もしもあの時出会っていなければ、という世界が描かれる…
藤野の妄想なのか別の世界線なのか…ハッキリしないのが大人っぽくて素敵な作品であります。
藤野が自分の連載漫画を読んで泣いて
「続きを描かねば」と思ったのか
立ち上がって帰っていくシーンが好きです。
仕事場から見える都会の風景が時間経過を見せてくれてとても綺麗です。
そして讃美歌の様な綺麗なエンディングテーマが流れて約1時間の映画が幕を閉じます。
漫画も白黒画面で綺麗な絵なんですが
映画のカラー画面で下唇には色を付けるのに上唇は省略さるていて、
顎の下に薄い色で影つけ?ハイライト?されているのが新しい感じがしました。
こういう表現もありなのかと。