「灰の文化誌」の感想
最近読んだ本の感想です。
「灰の文化誌」小泉武夫著
「灰」ってあの「灰」
火を燃やした時の燃えカスの砂みたいなヤツ。それの文化誌です。
「あんさん何読んでまんのん?」って言われそうですが
昔の人の生活術とかに興味がありまして(;^ω^)
とくに最近「火」に関することがマイブームなのです。
「火」ってねェ 最近あまり見ないけど 大事じゃないですか。
温かいし明るいし 電気のない時代には絶対欠かせないものですよ。
消えたらつけるの大変ですよ。
昔はよく炭火を灰の中に入れて置いといたそうな。
そんなのは灰の使い方の本の一例で
この本をよんだらすごいすごーい。
灰ってすごい使えるんですよ。
肥料、アク抜き剤、中和剤、洗剤、殺菌剤、やきものの釉、製紙
食品や染色や漢方薬などに使われてます。
けっこう意外だったのが海藻と灰で
かなり昔のやり方ですが
塩を採取するのに海藻を採ってきてそれに海水をかけて乾かしてを繰り返し
乾かしてから焼いて灰にして
それを釜で煮詰めて塩をとる方法があったとか。
一旦灰にするんですね~。
灰ってゆるやかなアルカリ性なんですね。
酸性の物をちょいとアルカリ寄りにしたい時に活躍します。
お酒の味を整えたり染物の色を変えたり食品の腐敗を防いで長期保存を可能にしてくれたり
ウハウハ~~(゚∀゚).+*:゚+。.☆
江戸時代には灰を商う「灰屋さん」が居たそうな!!
まぁ江戸時代の日本はウンコも売れる世の中だからな~。
この本は殆ど日本の話をしていますが
時々中国の古文書などに載っている灰の活用法を紹介していたりします。
眠いんだな、これが・・・難しい漢字がいっぱいで飛ばさずにいられない(゜∀。)
あと宗教や文学などに「灰」が登場した事例も紹介されてます。
灰と泥でピラミッドを作っているアフリカのヌアー人の写真がインパクト大きかったです。
シンデレラに似た昔話が日本や朝鮮にもあったとか
ホントよく似ていて興味深かったです。
どこの国でも昔の下働きって料理や暖房の管理で火を扱って
身なりが灰だらけになってしまうのですね。
あと 火山と降灰とか死の灰とか文化どころじゃない話もあります。
火山と降灰は私の想像をはるかに超える恐ろしいものでした。
火山噴火のすぐの被害も凄まじいですが
落ち着いたと思ったあとも時々雨みたいに灰が降って
それが家畜の餌である草などにかかって牛や蚕がひどい死に方をする(´;ω;`)ブワッ
草木がおどろおどろしく枯れていきます。
よくこれで人々は生き延びてきたものです。
この本は「灰」に関する事をなんでもかんでも集めてきた本です。
1984年の本で古い本です。図書館で借りて読みました。
たまにはこういうウンチク読まねばな~と思ってます。
作者の小泉武夫先生は発酵学の教授で以前ラジオに出ておられて
めっちゃ話が面白かったので著書を探してみたらいっぱい書いておられました。
この「灰の文化誌」はちょっと難しかったです(^_^;)
けっこう読むのに難儀しました。
私がアホだからかな~(;´∀`)
でも興味はいっぱいあるの♥
灰について色々知ることができてよかったです。
万が一 避難民とかになったら 焚き火を起こして暖をとり
残った灰をとっておいて色々使いましょう。
Comment
お久しぶりです。
小泉武夫さんは実家が蔵元なんですね。発酵仮面と言われるぐらい発酵に関して詳しいですね。小泉さんが中学生の頃、学校に行く時に酒粕をほうばって通学していたそうです。
インスタグラムでヨガなどのタグを入れていたら、ロシア人女性のフォローが増えました。それならロシア語を勉強しようと思って、ロシア語をyoutubeで勉強しているうちに、ロシア語でタグも少し入れるようになりました。今度は日本に留学しているロシア人女性のフォローがありました。日本語はかなり上手のようです。そうこうするうちに日本語とロシア語のクロスワードパズルのkindle本を今日出しました。
日本語ロシア語クロスワードパズルの電子書籍を出しました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B079KGY28Z
ではまた!
hayaku様
返信が遅くなってすみません。
お久しぶりです。
小泉武夫先生のことお詳しいんですね。
もしかして先生がゲストに出ていた回のラジオを聞いてらしたのでしょうか?
酒粕をほうばって学校に行った話とかありましたね。
発行仮面の話はあちこちでされていますが。
ロシア語と日本語のクロスワードパズルってすごいですね。
私は日本語だけでもクロスワードは解けないことが多いです(^_^;)