ドラマ「精霊の守り人」の感想
土曜日の夜9時から放映されたNHKのドラマ
「精霊の守り人」がついに完結しましたね。
あまりにも壮大で
途中でワケが分からなくなったり眠くなったこともあるのですが
ホント、ちゃんと伏線を張っていてそれを見事に回収してくれる物語なので
各エピソードの繋がりが分かってくるとすごく面白く嬉しくなりました。
最終章の最後から3番目、2番目のお話がすっごい盛りがって
ウキャーおもしろーい(°∀°)って興奮しました。
最終回は私が思っていたより死ぬ人が少なくて
ちょっと救いすぎだろって思いましたが
ハッピーエンドで結構なのかな?
バルサに帰る場所があって良かった。
最後、ちょっとバルサは迷っていた感じだけど
「ただいま」ってタンダのもとへ帰って槍を壁にかけて手放しましたよね。
あれは彼女の戦いが終わったのかな~って思います。
「精霊の守り人」は悪役が良かった・:*:・(*´艸`*)ウットリ・:*:・
チャグムの宿敵がチャグムの父で
息子に無理難題を吹っかけて決して努力を認めない。
1つの国の帝で神的存在の父君はいつもなんかモヤモヤしてて
異国の軍が攻めて来ても祈るばかりで民を苦しめて
ブレない!お見事です!
チャグムが色んな国を渡って何人もの王と王子に会って
行く先々で王を代替わりさせている。
王では今現在の困難を越えられなくて代替わりせざるえない状態になる。
王はだいたいみんなブレないお方。
長年それで国を治められたのだろうけどもう無理だよって
王の存在が国にとって「悪」になってるんだけど
下手に改心しないところが良い!
だいたい国トップの大人はブレないキャラで死んで代替わりするんですが
国のトップから下の身分の人、若い人達は
もう~~~裏切りまくり疑いまくり
誰が誰の見方なんだか、どことどこが繋がってんだか、ややこしい~~!!
やってる事はけっこう酷いんだけど目的のために手段を選ばない感じ。
下っ端と若者が頑張るとはこういうことかって(^_^;)
でも目的のためになんでもする姿は一貫性がある感じもします。
何を裏切ってもなんか偉いと思ってしまう。
いっぱい欺かなければならない立場が切なくて応援したくなる~~(*´>ω<`)
(最終回で明らかになるヒューゴの仕事っぷりがヽ〔゚Д゚〕丿スゴイ!働きすぎだ)
ちょっと悪役っぽいラウル王子は最終回で戦いに負けても死ななくて
プライドをズタズタにされながらも
これからも生きて新しい国のため働いていく感じでした。
(私の大好きなラウル様、自害されるのも美学のある感じで良いと思ったんだけどな~)
若者は変われるって事かな~と。
気がついたら死んでるのは年とった人ばかりです。
変われないから死ぬのかな~とか思います。
変われなくて死んでいく人達がみんな美学を持っていて
登り詰めた余裕が美学を持たせて
その美学が人間が変わることを許してくれない。
登り詰めていない者達は地べたを這いつくばって泥んこになって
登り詰めたエライ身分の人に穢れてるって見下されながら
様々な変化を遂げて上の人を死に追いやる。
すごく「理」があるなーと思います。
物語を通して人間の「理」が見えるのはすごくいいです!!
説得力があるし、納得がいきます。
異世界を舞台にして壮大な歴史を描き
現実社会と人間を風刺してるんだなーって思います。
ファンタジーの醍醐味ですね。
原作が児童文学なだけに子供に向けた物語だな~って思います。
バルサというオバさんが子供を守って戦って
その子供が成長して古い時代を壊して新しくしていく・・・
子供たちに向けて
「古い時代の変われないモノなど壊してしまえ」って
「アンタ達が大事だよ」って
「アンタ達が希望だよ」って
作者さんが伝えている気がします。
なんとも(‘∀`)スンヴァラッッスィィィィィィィ!!!
力強いエール!子供たちに送る希望の物語です!!
いいな~~
いい仕事してるな~~
素敵だ。