主婦をしながら漫画・イラスト制作してます。常夏さわやのブログ

「3年A組」最後まで見て思ったこと

 
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常夏さわや(tokonatsu sawaya) 1981年神戸市生まれ 現在埼玉県川口市で夫と二人暮らし。  まんが、イラストの受注製作をしています。

「3年A組-今から皆さんは、人質です-」を録画でようやく見終わりました。

もうとっくに完結したドラマですがネタバレ含む感想と思ったことを書きます。

1話たりとも見逃せない緊張感と伏線たっぷりの見応えあるドラマでした。

私は最初から最後まで「せんせーい!!いぶきせんせーい!!゚(ToT)」って

心の中で吠えまくっていました。

郡司警部が言っていた「怒りではなく祈りだ!」の言葉にグッと来ます。

生徒たちがどんどん変わっていって

最終話ではみんな本当にいい表情になっていて良かったです。

先生の命懸けの訴えがこの物語の一番いいところなんだと思うのですが

人の成長ってこうやって描くのか、というお手本のようでもありました。

丁寧にエピソードを積み重ねて伏線を張って

二度同じ事件や状態を作ってキャラにやり直させるんですね。

飛び降り自殺する人の手を掴んで でも救えなかった過去を持つ子に

もう一度飛び降り自殺する人の手を掴ませる。

手が離れそうになるところを仲間が助けに来てくれる。

こうあってほしい!というのをバッチリやってくれると

押して欲しいツボを押してもらえたような気持ちよさがあります。

「そう!それだ!そこ!そこ!」というような感じ。

ベタとかいうんじゃなくて大事なこと

外さないで欲しいツボというのはあります。

同じキャラに前と同じ状態を作るだけではなく

復讐として加害者に被害者と同じ目に合わせるとかも痛快です。

武智先生が最後に謝りにくるのは良かった。

被害者と違って加害者は謝罪したり償ったりする道があるんですね。

武智先生はコミカルで明るいキャラだっただけに

追い詰められて自殺とかしたら可哀想になります。

謝ってくれて安心しました。

警察の逮捕や任意同行もなんかちょっと安心します。

あとは警察に任せよう。とか思う一件落着感。

事件は大きいですが人が死なないのは偉いです。

人が死にそうで死なないって盛り上がりますね~~。

このドラマでは結局SNSが一番の悪になっていました。

意外な様でいてすごく納得がいきますヽ(;▽;)ノ今の時代だー

SNSに軽く流した言葉が誰かを深く傷つけたり殺してしまったりすると

だから「よく考えろ!」

このドラマで一番言いたかったことなんだろうな、と

事件から3年後に世の中が何も変わっていない、とまで語って

それでも誰か一人でもよく考えて思いとどまってくれたなら、と語る。

謙虚な作りのドラマだな~と思いましたヽ(;▽;)ノ

ドラマなんだからもっと世の中変わってもいいのでは~~

と思う私は甘いんでしょうな。

私自身、「よく考えろ!」と言われてよく考えて思いとどまって

無言になってしまっていることが多々あります。

「よく考えろ!」というのは

「黙れ!」「止まれ!」とはやや意味が違うのですが、そうなりがちです。

言えば良かったという後悔も多々あります。

大事に至ったり、よその誰かに迷惑をかけるよりいいでしょう、というのが

今の時代の良い考え方なんでしょうが

こっち方向でも人は追い込まれます。死人が出るかもしれません。

考えろ!って言われて考える人もいれば全く考える回路を持たず

突っ走っていく人たちも多くいますし

私はもっと考える材料や機会があって欲しいと思います。

日本の教育って集団行動で連帯責任を学ばせるようになっているのに

いきなり自分で考えろ!周りに流されるな!とか言われても困ると思います。

3年A組の生徒は携帯や個人の持ち物を取り上げられて

何日も家に帰れず雑魚寝の合宿状態でしたが

あの状態は生徒が成長せざるえない環境になっていると思います。

そういう不便で自分で考えざるえない状態を儀式にするのも有りかも。

民族的儀式として各家庭で10代の子を一人で3日くらい部屋に軟禁するの。

古今東西にその手の儀式がけっこうあります。

何もないところに一人で閉じ込められたら考えざる得ないので

大人になる前にそういう経験をさせておくという。

いいシステムだなーって思います。

みんなに「考えろ!」って言っても世の中変わらない。

ひとりひとりの良心に頼るしかない。

それよりシステムを作ったほうが効くでしょうが

新しいシステムを作って普及させるにはどうしたらいいのか

今の私は分かってないです( ̄▽ ̄;)

外国のように国中に浸透した強い宗教があればいいのに。とか思ったりします。

そういうのが大衆の道しるべになるのになって。

夫と「3年A組」の感想を語り合うと

夫は「フェイクニュース」や「3年A組」のように

ネット情報が危険要素になっているエンターテイメント作品が現れたのは

ネットでの発言や拡散に気をつけなきゃ!と思う人が増えたという事で

民意があがっている証拠だ。と言っていました。

今は過渡期なんだと。

φ(゚Д゚ )フムフム…私、納得してしまいました。

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常夏さわや(tokonatsu sawaya) 1981年神戸市生まれ 現在埼玉県川口市で夫と二人暮らし。  まんが、イラストの受注製作をしています。

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