主婦をしながら漫画・イラスト制作してます。常夏さわやのブログ

映画「新聞記者」を見た感想

 
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常夏さわや(tokonatsu sawaya) 1981年神戸市生まれ 現在埼玉県川口市で夫と二人暮らし。  まんが、イラストの受注製作をしています。

7月28日に地元の映画館で「新聞記者」という映画を見ました。

 

内閣情報調査室に務める若き官僚の杉原拓海と

腕利きジャーナリストを父に持ち韓国人の母を持ち

アメリカで育ったという変わった経歴の新聞記者吉岡エリカが

謎の国家プロジェクトの真相をめぐって錯綜する物語です。

 

これって、あの事件でしょ

この人あの人でしょ・・・ってそんなのばかり

一応フィクションで違う人や違う事件になっていますが

よく分かります。

けっこう見ていて怖かったです。

ハラハラドキドキしました。

作中で登場人物たちが脅されたり

すごいプレッシャーの中で判断をせまられまくり

ゾクゾクします。

 

国家公務員が信じられないくらいゲスな仕事をしていて

黙って勤めていても何かと疑問を感じてしまう杉原や

上司が忠告するのに自分の父の無念を背負って

謎を追い続ける新聞記者吉岡は

職務以上に自分の信念で働いています。

タイトルは「新聞記者」ですが

他の官僚や新聞記者であれば

もっと手前で止まって追求しないと思います。

このキャラクターならでは、と思うし

物語が見る者に

人間の心を忘れちゃいけないよって語っているようです。

 

この物語の中でキャラクターたちが思い描いた正義とは

子供に胸張っていられる大人であること。

女の子を守ってあげれる大人であること。

この二つが正義なんだと各エピソードで感じます。

 

レイプ事件の被害者女性が勇気ある告発をしているのに

犯人は逮捕されないで不起訴になって

SNSなどで被害者が悪者にされている。

そんな中、杉原に女の子が産まれる。

 

謎の自殺を遂げた官僚の葬式で家族が報道陣に質問攻めにあっている。

そんな中、過去に父の自殺で同じ目にあった新聞記者吉岡は

自分も報道陣の一人なのに他の記者に注意をする。

 

セリフの少ない淡々とした作りなのですが

エピソードでジワジワとキャラクターの心の葛藤を見せてくれます。

葛藤の描き方、人間の描き方、お見事でした。

 

杉原の役をしているのが松岡桃季さんなのですが

めっちゃハマり役で

顔色土気色にして葛藤しているのがリアルでした。

緊張感がハンパない~~~(((゜Д゜;)))

吉岡の役は日本の女優はみんなやりたがらなくて

韓国の女優シム・ウンギョンさんがやっています。

外国育ちの設定がいい感じでマッチしたと思います。

新聞社の同僚や上司、脇役もいい感じでした。

 

映画の最後が「えっここで終わり?」と思う終わり方なのですが

監督は見るものに託したのだと思います。

「アンタ次第だ!」って言われたような気がしました。

「見た人は共犯だよ」と言っている気もします。

((o(б_б;)o))ドキドキ

現実にどうだったか?

省のトップの女性スキャンダルや不起訴のレイプ事件や

総理のお友達に忖度して大学建設許可をしてしまったこと

どうなった?????

みんな変だな、ヤバイなって思いつつそのまま

何も解決していなくて現在進行中・・・・

私たちは見て見ぬふりをした罪を突きつけられているのか?

はじめはそう思ったんですが

見て見ぬふりを咎められているのではなく

苦悩するよね!わかるよ!って肯定的表現なのかもしれません。

私たちはこれでいいのか?  と思う気持ちを

杉原の苦悩を通して表現してくれた気がします。

守るべき生活も家族もあるもんね!

(吉岡の生活はほとんど描かれていません。)

しかし杉原は

何をどう選んでも選ばなくてもどん詰りな気がします。

 

映画はこれで良いのだと思います。

社会派でこそ真の映画と言いたくなる程

映画は時代を切り取って見るものに問いかける力があります。

こういった映画ができてホントに良かったと思います。

関わった全ての人の勇気に感謝します。

たくさんの人が見てこの映画の話しを語り合えばいいと思います。

せっかくいい映画なのに全然宣伝されなくて(どっかの圧力?)

知る人ぞ知る映画になってしまっています。

まだ上映している映画館もあるので

ぜひ見てください。

 

 

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常夏さわや(tokonatsu sawaya) 1981年神戸市生まれ 現在埼玉県川口市で夫と二人暮らし。  まんが、イラストの受注製作をしています。

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