NHK土曜ドラマ「フェイクニュース」の感想
録画で見たので放送週からだいぶ経ってしまいましたが
10月20日に前編、10月27日に後編が放送されました。
あらすじは、
あるインスタント麺に青虫が入っていたというtwitter投稿が拡散した事でメーカーが大打撃を受け
新聞社からネットのニュースサイトに出向してきた主人公の美人記者が
フェイクニュースの真相究明に挑む。ってな話で
前編ではtwitter投稿した人がインスタント麺のメーカーに恨みがあって
わざと作った写真で悪い噂を広めた。と思っていたら
その人は純粋に怒っていた被害者で
twitter投稿を何者かに利用されて大事になってしまった上に
悪者として世間に知られるようになってしまうというお話で
他にもっと大きな悪い奴がいるって分きた感じが
ゾワゾワ~~~っとして良かったです(゚∀゚)
Aだと思ったらBだったっていうのはやっぱり驚かされていい!
真実だと思っていたことが2転3転してて面白い!!
twitter見ながらあーだこーだ言っていた若者が
100%傍観者だと思っていたら加害者(と思われた)人物の息子で驚いたヽ(;▽;)ノ
ドラマの登場人物と一緒に観ているこちらもビックリしたりショック受けたりして忙しいわ。
後編ではまた
黒幕だと思っていた人物が違っていて
情報提供者だと思っていた先が黒幕で
主人公記者自身が黒幕に利用されていたと分かって
ガーンってなります。
このガーンがたまりませぬ!(≧∇≦*)
その後
色んな情報にあおられた市民たちが暴動状態になり
ここまでやるかーってくらいに盛り上がりました。
最後は暴動から時が経って一応の落ち着きを得た主人公が
事の発端となったtwitter投稿者のおじさんに会いに行って
色々ありましたね的な話をして
なんだかんだいって大丈夫な感じを出して幕を閉じます。
twitter投稿者のおじさんは仕事に行けなくなって家族とも別れて
公園で小屋をつくって生活するようになってしまって
この事件で一番大きな代償を払っているのですが
明るく笑っていて
観ていてすごく救いでした。
おじさんは、主人公が味方になってくれたから良かった。ってな風で
主人公も職場が味方に付いてくれたので大丈夫って。
「誰かが味方になってくれたら大丈夫なんだって」 このドラマは言ってくれてます。
ホームレスになったおじさんが公園でインスタント麺を開けたら
木から青虫が落ちてきてスープにポチャンって入ったのですが
おじさんは、すぐに青虫をよけて「別に死なないよ」って言います。
一時は騒乱になって怪我人も出て
「これは戦争だ」と言われたのですが
落ち着いてから振り返ると誰も死んでないし
戦争には程遠い「騒動」にすぎないんですよね。
スッキリして観終われます。
すごく面白かったです。
主人公が真相究明のためにあちこち飛び回って色んな人に会うのですが
自分の利益のために軽い気持ちで偽ブログを作ったアフィリエイターとか
右派と左派の両方の意見を取り扱うというまとめサイト運営者とか
いかにもこういう態度とってそうだなって感じで良かったです。
主人公がよく一緒に呑んでいた彼氏っぽい新聞記者くんが
協力的だったのが最後の方でライバル感むき出しにしてきたのも良かった。
黒幕の動きばかりではなく
同じ時代を生きる赤の他人達、それぞれの利害や感情で動いている人々が効いてました。
主人公が新聞記者を続けられなくなった過去の事件が
今の事件にからんでしまうのも物語的にいい感じに効いていて良かったです。
無駄のない作りに感動しました(゚∀゚)
かなり気合入れて作っている感じがしました。
脚本家さんすごい!
豪華キャストの力をバッチリ使った監督さんも偉い!
そしてNHK偉いってちょっと思いました。
TVでフェイクニュースの真相究明ドラマをやるってチャレンジャーです。
こういうハイクオリティーな面白い物を出してくれるからキライになれないんだな。
やっぱりいいものを作るというのは大事だ。これってこのドラマの核心かもしれません。