蟷螂生ず
はい、久々に暦の話です。
今日、6月5日から始まる季節は二十四季で「芒種」(ぼうしゅ)
稲や麦など穂の出る植物の種をまく時期です。
稲の穂先にある針のような突起部分を「芒」(のぎ)っていいます。
七十二候では初候の「蟷螂生ず」(カマキリショウズ)
昆虫のカマキリが卵から孵化する時期です。
カマキリの卵って子供のころよく見ました。
大きいからすぐに分かりますよね。
孵化するところは見たことないですが孵化してしばらくした頃の
小さいカマキリがワラワラワラ~~って蠢いている所は見たことがあります。
親と同じ形をした小さい子がいっぱい ホントにいっぱい
こちらを見ていっせいに威嚇してくる。
そう、カマキリは動いているものを見つけたらとにかく威嚇!襲う!食う!
好戦的肉食昆虫です!
条件反射で襲っちゃうみたいで
相手が自分より大きいとか何者であるとか関係なく
共食いも多いとか(;・∀・)
まず一緒に生まれた兄弟同士でサバイバルだ!
大人になるのはとっても大変。
大人になって交尾するときになると
オスはメスの背後から忍び寄って視界に入らない努力をするとか
そして交尾のあとはメスに食べられて卵の栄養にまわされるという(;・∀・)
あまりの徹底ぶりに感心するほかないです(;^ω^)
昆虫に詳しくない人でもカマキリは見て分かるでしょう。
一度知ったら忘れられない生き物です。
暦に名前が出てくるのは野良仕事していてよく見かけたのでしょう。
蟷螂生ず
昔、私の記憶の中ですが
誰かがいたずらしたのか歩道橋の手すりの上にカマキリが乗せられてて
そのカマキリ、堂々と羽ばたいて歩道橋を飛び降りていました。
けっこう車の通る道路でその時も大型トラックとかビュンビュン通っていて
あのカマキリがどうなったか分からないのですが
飛んでいる姿はカッコ良かったです。
凶暴で誰にでも遅いかかる恐ろしい奴ですが
なんか嫌いになれない昆虫です。
多くの人がそう思っているんじゃないかな?
強くてカッコいいです。