鴻雁北へ帰る
燕が渡って来たと思ったら鴻や雁が北へ帰って行きます。
鴻や雁サイズの鳥は夏をシベリアで過ごすのですね。
渡り鳥はみんな長距離を飛びますが
中でも雁は信じられないくらい長距離を飛びます。
「WATARIDORI」という映画があるのですが
ひたすら渡り鳥が飛んでいる映像が出てくる映画で
鳥の名前と飛行距離がチラッと出てくる以外は言葉なし字幕なし
そのシンプルさと映像美でめちゃめちゃ感動するんですヽ(;▽;)ノ
とってもいい映画なのでまだ見てない方は一度見てください。
青森県津軽地方にある民話に基づく春の季語で
「雁風呂」(ガンブロ)というのがありまして
雁は渡りの途中海で休みたい時に休めるように小枝をくわえて持っています。
小枝を海面に浮かべてそこにとまって休むのです。
日本の浜辺まで来るともう必要ないので海に小枝を落とします。
次の春には海に浮かべておいたその小枝を持って北へ飛び立つのですが
浜辺には冬のあいだに命を落とした雁達の小枝が残ります。
浜の人はその枝を拾って旅人に振舞うお風呂を沸かして供養したといいます。
この話を知った時、泣きそうになったのですが
雁が来た時と同じ小枝を持って次の渡りに旅立つだろうか?
と疑問に思ってしまいました。
だってすごい長距離飛ぶのに
けっこうなスピードで飛ぶのに
小枝をくわえて行けるのでしょうか???
浜が近くなってからどっかで小枝をとってくる方が楽ではないでしょうか??
そうであってほしい!
そうでないと泣いてしまう。
「雁風呂」だなんて泣いてしまうよ!
泣かせるために作られた話と言葉と思っておきます。
うん。ウィキペディアを見たらやっぱり小枝を持って飛んでないらしい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%81%E9%A2%A8%E5%91%82
よかった。
参考文献
日本の七十二候を楽しむ 白井明大著 東邦出版
参考サイト
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%81%E9%A2%A8%E5%91%82