主婦をしながら漫画・イラスト制作してます。常夏さわやのブログ

駄作とは何なのか?なぜ駄作になるのか?駄作打開策はないのか?

2018/08/08
 
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常夏さわや(tokonatsu sawaya) 1981年神戸市生まれ 現在埼玉県川口市で夫と二人暮らし。  まんが、イラストの受注製作をしています。

先日、家で録画して観ていた映画を見たのです。

映画館に行かなくて良かったな~って言うような駄作でした。

夫が贔屓している監督の作品だったのですが

ファンである夫も「認識をあらためなければならない」という程の駄作でした。

興行成績は良かったのですが

これまで発表してきた映画が良かったから

期待値が高まっていて信用も予算もついてきて

監督の自由に作ることができたのでしょう。

監督!この絵が撮りたかったんですね!

この絵が撮りたかったんですね!ってなシーンばっかで

そのためのキャラの動きが不自然で

なんでこーなるねーんって・・・

わかんなーいって・・・

見ていて面白い絵が出てくるのですが

キャラに共感できなくて

感情移入できなくて退屈(´・ω・`)

監督は多分楽しんで作ってらっしゃるし

これでいい!と思っている気がします。

作る人が楽しんで作らなければ見る人も楽しくならないし

これでいい!と自信をもって作ってくれないと見ている人も不安になります。

だから自信を持って楽しく作っていいんです!

これは大事な要素なのですが

共感が生まれなければ台無しになるのです・゜・(ノД`)・゜・

独りよがりじゃダメだよ~~って

自慰行為を見せないでくださいって事になります。

よくある「作り手あるある」です・゜・(ノД`)・゜・

ターゲットを絞り込むとかターゲットをよく知り理解するとか

それである程度防げるかもしれません。

しかし「主人公が10年かけて巣立つ話」とか作中で年月が経つと

小学生向けか高校生向けかなんて言えません。

じゃあどうするのか?って

主人公が苦悩していてその苦悩を乗り越える話にしたら

同じ苦悩を持つ人がターゲットにできて

共感を得たり励ましたりできるのだと思います。

主人公が悩んでいないとダメです。

そう、駄作になる理由でよくあるのが「主人公が苦労していない」です。

たいてい作者的には十分主人公を苦しませているつもりなのですが

他人から見るとぜーんぜん!だったりして

そういう場合は作者が主人公を成長させた!って思っていても

他人から見るとぜーんぜん!だったりします。

うおおおっ寂しい!なんて寂しい現象だああああ!!・゜・(ノД`)・゜・

こんな状態になるのは

主人公が困難に会った時

支援者や理解者や問題解決の糸口がすぐに現れるからです。

作者的には困難を用意しているので

なんで「主人公が苦労していない」とか言われるのか

( ‘ω’)?って思います。

もうちょっと粘れって。

困難に困難を重ねてもいいくらいでしょう。

もしくはキャラの不安な感情を強く表現するとか・・

助けてくれる人が現れてもワケがわからなくて怖くって、とか

「千と千尋の神隠し」ではハクが早くから助けてくれますが

それでも千尋がワケわかんなくてビビっているのが見てわかります。

こういうのは作り手が想像力を働かせて

こんな状況になったらどんな気持ちになるのか?

というのを考えているからできるんだと思います。

駄作になるのはそういった事を抜かして

話ばかり描いてキャラをおざなりにして

展開の為にキャラの理解力を半端ない状態にしてしまうのです・゜・(ノД`)・゜・

描きたい絵を描くために先を急いでいるのでしょうか?

自分の頭でキャラの心情をイメージせず

こんなもんでしょ?な~んて感じで描いていってしまう・・・・

人として

人として

アナタどうなんですか?その状況!いきなり理解できますか??

な~んて自分ツッコミが入れられたら良いのですが

作っているときは早く完成させたい一心で気がつかなかったりします(´Д`;)

この、キャラに共感できないというのは駄作を駄作たらしめる原因の一つで

作品を殺す致命傷になり得るのですが

最悪の致命傷ではないな~とこれを書いていて思いました。

「展開しない」という方がヤバイかもしれません。

キャラに感情移入できなくても色々外していても

なんかストーリーらしきものを展開してんなっていうのはまだマシかもしれません。

思わせぶりな事を言っていて一向に何も起こらないとか

登場人物の過去話や想像話ばかりで現在が何も変わらないのとか

妙な構成でなにがどこに繋がっているのか分かりにくく混乱するばかりだとか

やたらめったら暗くって気持ち悪い状態ばかり見せてそのまま最後まで変化なしとか

最後まで見て「だから何?」「けっきょく何?」となるようなものや

「変化なし」と「変化ばっかり」はダメダメだ~~

万民受けは狙わなくていいけど「分かる人には分かる」とかいうのは大抵言い訳です。

 

ふぅ

全部私がやってきたことだ。

 

「作者が一人で好きに作る」と

あらかじめ決めることを決めず「作りながら考える」「考えながら作る」

なんて事をやっていると駄作になりやすいと思います。

同時にこれらは思いがけない面白いものを生み出す事もあるので

禁止するには辛すぎる(´Д`;)

では どうなんだ?って

作者が自分に厳しけりゃいいんですけど 

そういうのを才能とかいう・・・・

人によって違う 才能とかじゃなくて

誰もが「これ気をつけたらいいよ」っていう駄作打開策は無いのかーって

・・・・・

「これだけは必ず伝える」という1点を決めておく

と良いのかな?とおもいました。

これは「伝える」というより「感情を渡す」と言ったほうがいいかも。

「これを見てこういう気持ちになって欲しい~~~.+*:゚+。.☆」ってなカンジ。

「読後感」ですね。

これはちょっと前に師匠が言っていた事だ~ヽ(・∀・)ノ.+*:゚+。.☆

描き始める時考えること。それは「読後感」だ。 って

そもそもいつも「結末」を考えて作り始めているのか?って感じです(;^ω^)

「なんかこれ面白そ~♪」って描き始めるのは

いつだって結末以外を思いつた時ではないか??

自分の中で結末がついたら なんかもういいやって落ち着いちゃったり・・・

いかにも自分ひとりで自由にやっているとそういう風になる(´Д`;)

描きながら考えるのは結末の模索だったり真実の探求だったり

自分のためになんか描くんじゃない!

求めるな!与えろ!

結局はそれかー!!!!

愛する事とエゴを満たすことは妙に似ていてよく間違う。

 

 

 

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