平和維持するために昔の人が考えたこと
資本主義では儲ける為に「社会の発展」という錦を掲げて
いろいろ新しい事を試みますが
アメリカの先住民の人々の言葉で
「何かを変える時には7代先の影響を考えてからやれ」というのがあります。
自分の子孫も7代すれば自分の影響がなくなるくらい血が薄まるので「7代」
見ず知らずの他人の事をちゃんと考えてやれよ。という意味ですね。
それくらい変革とは大きな事なんですね。
これを思うと逆にアメリカの先住民の社会では、なかなか変革が起こらないと思います。
安定して平和を維持していて発展もほとんどないのだと思います。
夢も希望もありゃしない・・・・・嫌になったら逃げ場がない。
人間がダメになりそうな気もしないでもないです(;^ω^)
国作りとか秩序ある社会を作って長く続けていくには
最初に色々考えて決めておく事があります。
その、考えることの中では最後のほうになると思うのですが
人々の不安やストレスの発散方法を考えておかねばなりません。
平和で安定した社会ならば「憂さ」というのがいいかもしれません。
人間には「前に進みたい」「発展したい」という欲というか本能があります。
発展に向けてどんどんガンガン出していくエネルギーが
平和で安定した社会では行く場所もなく
溜って変にこじれるかもしれません。
どんな社会だって不安や不満が出ないわけではありません。
それをうまく発散、昇華させる仕組みを作っておかねばなりません。
古今東西「祭り」がその仕組みを担ってきたんだと思います。
「祭り」の日は普段地味に質素にしていてもパーと明るく華やかにする。
「祭り」の日はなんでもあり。
けっこう野蛮な「祭り」もありますがそれでいいんです。
「祭り」ってそういうものだから。
どんな神様を奉ってどんな神事を行うのか
その地域の社会を作った最初の人達が考えたのだと思います。
「祭り」は時代とともに少々変わっていっても続けることが大事。
耐え忍ぶことが多い日々の中、「祭り」が行われる予定があるなら
その日までは我慢がきく。
「祭り」の日にはパーッと気持ちを開放してもらえる。
「祭り」の後からはまた頑張っていける。
何の目的も目標もない日々でも
「次の祭りはもっといい祭りにしよう」と思っていれば張合いも出ます。
平和で安定した社会というのは変化の乏しい繰り返しの日々になります。
それでもそれを続けていけるのは神様が居て「祭り」があるから。
「神様」も「祭り」も人が作ったのです。
でも作った人もそこに従っているんだと思います。