雷乃声を発す
桜が開花してきたのですが最近天気が悪いです。
昼間っから暗いと気が滅入りますね。
どこへ行くのも億劫になります。
けれどもそんな灰色の世界に花の咲いている木を見つけると
パッと視界が明るくなりますね。
心もパッと明るくなります。
ホントに花ってスゴイな~って思います。
空が灰色だとより一層花が明るく見えて綺麗です(´∀`)
この春から夏にかけて降る雨は恵みの雨として昔の人に尊ばれていました。
雷を「稲妻」と呼ぶのは雷が雨を降らせて稲に実りをもたらすから
今は「妻」と書いていますが元は「夫」の意味だそうです。
春の雷というのは「春雷」と呼ばれ
夏の激しい雷とは違って
ゴロゴロと1回、2回鳴って止むような短いものです。
その年の立春から初めて鳴る雷を「初雷」または
眠っている虫を起こす「虫出しの雷」と言ったりします。
色んな呼び名があるのはやっぱり昔の人々はこの時期、雨を待っていて
雷が良い兆しだったんでしょうね。
「雷乃声を発す」カミナリノコエヲハッス
二十四季春分の末候、七十二候の一つで
新暦ではおよそ3月30日~4月3日頃です。
昔、若い頃「稲妻物語」という題の漫画のネームを書いたなァ
稲の精霊と水の女神(ラクシュミー)の恋が恋に落ちて
水の女神が兄である天帝(インドラ)に稲との恋を反対されて
鎖で束縛されるも、それを引きずって天から飛び降りて
轟音とともに下界に大雨を降らせたというお話。
何回も書き直したあげく
稲と水の女神がなぜこんなにも惹かれあっているのか分からん!
と言って自ら没にしました(;´∀`)
参考
「日本の七十二候を楽しむ」 白井明大著 東邦出版